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注目の教師 袁騰飛さんの境遇

2010年05月18日

【新唐人2010年5月17日付ニュース】「史上最もかっこいい歴史教師」とも呼ばれる袁騰飛さん。その大胆な物言いは北京当局の注意を引きましたが、最近ネットでは「彼が逮捕された」との噂が絶えません。5月16日、北京当局はわざわざこの噂を否定しましたが、数日前のネットに現れた袁さんからは、かつての鋭さが消えていました。現在、彼の境遇を案ずる声が高まっています。

『新京報(シンキョウホウ)』の5月16日付の報道では、北京当局は袁さんの逮捕を否定しました。共産党系のサイト『新華網』はこれを転載した際、「彼は今学校で反省している」と付け加えました。
 
報道によると、袁さんは「非常識」な物言いにより、学校側から「授業中犯した重大な過ちを認識するように」と戒めを受けました。目下、袁さんは授業をしていません。
 
今年38歳の袁さんは、北京の教師研修学校の歴史研究員で、精華学校の教師も務めます。彼のユーモアあふれる授業は大人気で、一昨年からはネットで動画もアップされました。アクセス数はわずか一ヶ月で100万回を超えました。
 
さらに2009年7月からの一ヶ月間、中央テレビ局の人気番組にも出演。彼の講義は高い視聴率を呼びました。
 
しかしその大胆で辛口のスタイルは、北京当局の怒りにふれ、中央宣伝部により、彼の授業の動画は全て削除されました。特に注目すべきは、毛沢東を非難した点です。
 
今 最も注目の歴史教師 袁騰飛
「数千万人が餓死したのに、偉大な指導者なのか。もしそうなら 実に恐ろしい、この民族は 豚と同じだ。反省を全く知らない。ドイツでは、ヒトラーが偉大な指導者か。彼も「ドイツのため」と言った。結果ドイツはあんな羽目に。毛沢東は 国のではなく、自分の権力のためだった。原子爆弾を作った目的は、侵略を受けないよう国を守る。では 侵略されたら、南京大虐殺を招くか。だが、原子爆弾を作るため、南京大虐殺を超える人が死んだ。
虐殺二回分だ」
 
さらに、「中国の歴史教科書は歴史を汚している」とも述べます。
 
今 最も注目の歴史教師 袁騰飛
「この歴史教科書、真実はわずか 五%未満だ。試験後 すぐ燃やしなさい。さもないと部屋が汚される。私は家には持ち帰ったことはない」
 
一方、台湾の故宮博物館には賞賛を惜しみません。
 
今 最も注目の歴史教師 袁騰飛
65万件の文物、15年かけて、中国全土を巡回したが、全く破損はなかった。中国大陸ではどうか、全部駄目になった。だから、故宮博物館に行った大陸の人は高官も含めてこう言う。蒋介石に持っていかれて良かった」
 
ネットで大反響を呼んだこれらの発言で、彼は危機に直面します。5月9日、突如ネットで声明を発表しましたが、そこにいる彼にはかつての活気が失われていました。みな、彼の境遇を案じます。
 
今 最も注目の歴史教師 袁騰飛
「私は今 順調です。ネットの噂やニュースですが、私に関心を払ってくれて、皆様には感謝します」
 
目下、ユーチューブは台湾やシンガポールからの励ましの言葉であふれます。「民主」の国だったら、高い評価を受けるはずだと言うのです。
 
大連のあるネットユーザーはこう指摘しています。「メディアの嘘に、人々の不満は高まるばかりだ。今、ネット封鎖に誰もが敏感になっている。袁先生の動画が削除されたのは、注目を浴びている証拠だ」
 
「袁先生は真実を話しただけだ。歴史教科書の驚くべき歪曲と捏造には、中国人として恥ずかしい」と、述べました。
 
新唐人記者がお送りしました。
 
 
 
 
 

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